聖子ちゃんはアントワープに行ったので、ぼくは家で過ごす。ぼくが自分の焦燥感やモラトリアムが正しい姿を持っていた頃の気持ちに立ち返られる存在としてーいや今も焦燥感とモラトリアムで溢れてはいるのだがー勝手に心の支えにしている米山さんが、ニュースレターを月に一度書かれるというので、黒鳥舎のニュースレターに登録した。全体の感想以上に、ぼくが見たくないと避けるように目を閉ざしていたような事柄について彼女の立場を持って正面から向き合った言葉が書かれていたので、非常に嬉しい気持ちになった。全体はニュースレターに登録したら読めるので、文章の文脈がとても大事なことは理解した上で最後の一部を引用させてもらう。
最近のグラフィックデザインの潮流として、そもそもフォーマット化を目指さない「アンフォーマット」とでも名付けられそうな考え方がある。ルールやグリッドからいかに逸脱するかという問いをさらに進め、そもそもグリッドを意識しない(ように感じさせる)、フワフワとした脱中心的な振る舞いをデザインする傾向があるように見受けられる。デザインのためのツールが発達したおかげで2D的要素を操ることが簡単になり、そこから擬似的な奥行きを獲得するための3D的表現がかつてほどの労力をかけずにできるようになったこともあるのだろう、重力を感じさせない視覚的な効果が増えている。
それがもたらす効果は一体何を批判し、何を寿いでいるのだろう。その表現に自由さを感じつつも、その一方でアンフォーマットが定型化し、崩し方のフォーマットが早くもできつつあるように感じることもある。フォーマットからさまざまなことを学んだ身としては、納得感もあるが同時に寂しさを感じなくもない。これは今後どうなっていくんだろうと思いながら観測している。
それがもたらす効果は一体何を批判し、何を寿いでいるのだろう。その表現に自由さを感じつつも、その一方でアンフォーマットが定型化し、崩し方のフォーマットが早くもできつつあるように感じることもある。フォーマットからさまざまなことを学んだ身としては、納得感もあるが同時に寂しさを感じなくもない。これは今後どうなっていくんだろうと思いながら観測している。