2100年の生活学 by JUN IWASAKI : 2026.6.24

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2026.6.24

みんなでドリンクをして、夜22時すぎに海へ行く。JayMeesStenSophieMaxJoyKasyaFee20代前半の彼ら彼女らは沈み切った夕日が残した光を背景に誰か一人がとぼけてみんなで笑っていた。その笑い声を聞いていると、それらはとんでもなく素朴な笑いのように感じた。何度も何度も同じことをして笑う子供のようだった。この海のある田舎町にも、ギョーム・ブラックやエリック・ロメールの映画と同じように風情があり、大したことでないが、そこにはっきりとした若者の夏の輪郭があった。その光景眺めながら、これをぼくは二度と見ることはないのではないかと思った。もちろん、同じ光景を二度と見ることはない、そんなことは誰にだってわかっている。実際的な光景だけではなく、そこに今日集まった未来への不安定さを抱えた大学生や若者たちが、同じメンバーが同じように揃うことはおそらく二度とないだろう。そして、決して彼らのように若くない自分を憂うわけではなく、自分にも昔あったこの夏の青さがまだこの世の中に残っているということに嬉しくなり、自分と彼ら彼女らの間にはっきりとした距離を感じながら、それでも自分自身がその一部にあることに、その距離感で今まで見ることがなかった物語を見る視点を得たようで嬉しくなった。ぼくの持つ視点は、ある種、さっき名前を出したギョーム・ブラックやエリック・ロメールの中に出てくる中年男性のようだった。なぜぼくがそこにいたのか、同世代の友人がそこにいなかったのかを考えると、ぼくも彼ら彼女らと同じように未来への不安定さを抱えているからそこにいれたのかもしれない。未来への不安定さの上にしか成り立たない、未来への不安定さを抱えないと見ることができないようなある種の趣や風情が明らかに今日そこには存在したのだ。