2100年の生活学 by JUN IWASAKI : 2025.12.16

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2025.12.16

やはり3週間の日本滞在でかなり疲れていたのか、どれだけ寝ても寝足りない。そんなことはあまりないのだが、寝ても寝ても眠いし、細かいことが気にならないほどに、程度良く社会との視点が合っていないような感覚がある。それでも展覧会に来てくれた人や、会った人たちへお礼をしたい。オランダに帰りました、というのもいいし、楽しかったことを再び共有するでもいい。オランダに友人が訪ねて来てくれた友人たちが家を去った後、どうもこの海のある田舎町に取り残されたような気になっていた。彼らは新しい街を目指し、希望を抱いたような表情でこの街を去っていく。そこに残された2人と1匹は、再び日常の生活に追い戻されていた。しかし、今回は、ぼくは生まれ育った故郷から今の住まいを構える海のある田舎町に帰ってきた。この街に点在する冷え切った鋭利な空気や、薄く霧がかったその空気の中で漏れるような柔らかい街灯の光、人々の態度、自信の持ち方に再びこの土地に戻ってきたのだという気持ちにさせられ、自宅に帰った際には香りと殺風景なインテリアに安堵感を覚えた。無というものがもたらす安堵感というものがそこにあるということを久しぶりに感じ取った。