飛行機の中でトイレの前の少し広いエリアでストレッチをしていたら、同じように体を動かそうと来ていたあるフランス人の女性とスペイン人の男性と話し込んだ。結局どのくらい話していただろうか。人々が寝静まった飛行機の中で、空の旅をする故郷や目的の違う見知らぬ乗客3人が、1時間も話し込んだ。
フランス人女性は、ブルターニュ地方に住む陶芸家であった。日本でレジデンシーをするのと、窯元を巡るような旅をするということだったが、その陶芸の歴史に対する知見やリサーチの精巧さにぼくは嬉しくなった。ミュンヘン在住のスペイン人の男性はもう20年以上も毎年日本に通い続けているという。フランス人の彼女は、日本へ行くのは初めてだというが、備前焼に昔から惹かれていて、本や口頭伝承を通じて日本への愛を頭の中で膨らませてきた。一方スペイン人の彼は、毎年20年間も通っているということからも分かる通り、彼の日本への愛情は経験の上に蓄積されたものであり、日本に生まれ育ったぼくとしては心を満たしてくれるようなものであった。非在住者であるが故に曇らされないその眼差しは度の強い色眼鏡がその高い鼻に引っかかっているとはいえ、ぼくの背筋を伸ばすようなものであった。最後にフランス人の彼女から連絡先を渡された。彼女の名前はClaire。名刺というのはとても便利だと思ったし、ぼくもきちんと名刺を持ち合わせないといけないと思わされた。日本での楽しい時間を願って別れた。
フランス人女性は、ブルターニュ地方に住む陶芸家であった。日本でレジデンシーをするのと、窯元を巡るような旅をするということだったが、その陶芸の歴史に対する知見やリサーチの精巧さにぼくは嬉しくなった。ミュンヘン在住のスペイン人の男性はもう20年以上も毎年日本に通い続けているという。フランス人の彼女は、日本へ行くのは初めてだというが、備前焼に昔から惹かれていて、本や口頭伝承を通じて日本への愛を頭の中で膨らませてきた。一方スペイン人の彼は、毎年20年間も通っているということからも分かる通り、彼の日本への愛情は経験の上に蓄積されたものであり、日本に生まれ育ったぼくとしては心を満たしてくれるようなものであった。非在住者であるが故に曇らされないその眼差しは度の強い色眼鏡がその高い鼻に引っかかっているとはいえ、ぼくの背筋を伸ばすようなものであった。最後にフランス人の彼女から連絡先を渡された。彼女の名前はClaire。名刺というのはとても便利だと思ったし、ぼくもきちんと名刺を持ち合わせないといけないと思わされた。日本での楽しい時間を願って別れた。