2100年の生活学 by JUN IWASAKI : 2025.10.7

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2025.10.7

 ある人と話していた。彼は、20代の頃、ヒッチハイクでヨーロッパ中を旅していたのだという。
ヒッチハイカーは高速の降り口、乗り口であれば簡単に人は止まってくれるのではないかと案じ、場所を見つける。タクシーを捕まれるのも同様。
しかし、現代は、乗り合いタクシーも、普通のタクシーも全てアプリで自分のいる場所まで来てくれるようになった。野生の勘を鍛えるということ、状況や街の構造を理解することが難しくなってきている。ということで、まだ道でタクシーを捕まえられるような街に住んでいる場合には、手を挙げましょう。例えそれが非合理だとしても、合理性の裏にある無思考を打破するためにも。他にも、ぼくたちの日常を圧迫し始めている合理性の裏側にある失われた思考を鍛えていきたいと思う。