2100年の生活学 by JUN IWASAKI : 2025.10.21

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2025.10.21

11月と12月に企画している展覧会があり、日本行きの飛行機のチケットを買った。
色々日本でのことを企画する中で、「行った方がいいんだろうな。しかし、ステラはどうするのか、家賃はどうしようか」と、悩まなくてもなんとかするしかない、と言われそうなことがずっと頭に引っかかり、日本に帰ることを躊躇していた。同時に、なかなか気持ちの上がらない日々で時間や自然の流れに抗うようなことなく、ぼーっとしているだけでただただ時間が過ぎるような非人間的な誇れないような時間を過ごしているので、時間に抗ったり、自分で何かを決断して自分でその時間の流れを変化させることに億劫になっているのだと思った。時々、自分は自分で何かを起こすのではなく、何かが起きることをただただ待っているのではないかと思うほどに思考が停止ていることがある。
しかし、頭の中に思っていたことが現実になった途端、長く使っていなかったボンドの硬くなった部分を取り除いたかのようにあれこれとやりたいことが溢れてきたし、ずいぶん長く会っていない友人や家族、いきつけのお店のおじさんやおばさんの顔が思い浮かんだ。酵素浴には必ず行きたい。なぜかそれがぼくが一番最初に思ったことで、それほどぼくは身体の芯からの冷えを感じている。冷えてしまって心の火さえもを消してしまいそうなくらいに。