2025.8.31

ロッテルダムでDepot Boijmans Van Beuningenに行ったが、ゲンナリするようなものだった。
世界で初めて所蔵されているコレクションを見せるという試みだが、見せなかったところを内臓から骨まで全てお金に変えてやろうという感覚。
何を見せ、何を見せないか。ことあるごとに、ぼくはオランダと相性が非常に悪い。
思いついたことを遂行するのが得意な民族であるとは思うし、未来や社会への影響を鑑みずに新しいことを生み出せるだけの土壌があり、それは歴史背景、遺産、建造物なども少ないことなども含まれるが、「自由」なアイデアで行動できるなのだろう。新しいことが起きる状況ということは社会が健全であるとは感じられるが、実際にここに住み、人々と接していると決してそうではなく、ここには健全な人間の営みや感情や雑念、無駄が存在せず危険を感じてしまう。ルールや機械化された社会の中で「自由」という言葉を、ある種ロマンティサイズしているのではないか。何を言おうととにかくぼくの好みに合わないというだけである。