2025.8.29

 やっと日の出や日の入りに身体が落ち着くようなタイムラップになってきた。この田舎町の日の入りは20時30分。
朝6時50分ごろに目が覚めると、まだ建物も室内の家具も寝ているような色姿をしている。窓を開け口をゆすぎ、お白湯を飲み、コップ一杯の水で割ったアップルサイダービネガーを飲む。
ポラロイド写真の現像中のように、まだなんとなく色ができっていないような風景の中で、身体が空気に調和していくような感覚を感じられる。家具も、外にいる建物も木々も、まだ声が出なさそうな表情をしている。
夏の間は、日の出とともに目覚めた建物たちはぼくが起きる頃にはもう目覚めていて、大声で話しかけてくるような気がして、まだぼくは起きたばっかりなんだけれどと身体を無理やり揺り起こすような感じだった。今は、自分の身体の目覚めるスピードが街の気分と合っている。そんな中、今朝の瞑想中に、ゾクゾクと身体の中に何か大きな塊が動くような感覚を受けた。何か変化が生まれ始めているのかもしれないと思うには、浅はかすぎるか。もしくは、ぼく自身も何か起きて欲しいというきっかけが欲しいのか、セレンデピティを待ちすぎているような人生は幸せだろうか。