2100年の生活学 by JUN IWASAKI : 2025.7.20

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2025.7.20

滞在している夏帆ちゃんと聖子ちゃんと家でランチを食べる。夏帆ちゃんは、また次の目的地に向かった。ぼくたち二人がまたこの海の近くの小さな街に取り残された。
日本にいたらきっと泊まることもなかっただろう人が家に遊びにきて、そしてパジャマのまま食事を共にし、惜しげもなくダイニングテーブルで時間を無駄にし、なんとなくお腹が空いたらまた食事を作るような時間を過ごすことでぼくはいつも家族のような気持ちを芽生えさせている。銭湯に行ったら、風呂上がりから妙に仲良くなるような感じとよく似ている。
歳を重ねれば重ねるほど、急かされることない豊かさではちきれんばかりに充満し膨れ上がったような時間を無駄に過ごした時間から妙な影響を受けていたりすることに気付く。少なくともぼくの20代にはそんな時間がたくさんあったこと、今も時々そんな時間を感じられることを嬉しく思う。