2100年の生活学 by JUN IWASAKI : 2024.11.21

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2024.11.21

朝からアムステルダムに向かう。ある時期までバスで行っていたのに、最近ではバスの予約と時間を合わせることを面倒がっているのか電車で行っている。バスで行くと座っているだけでいいし、乗り過ごす心配もない。アムステルダム市内といっても行く場所によってはバスの到着駅がとても便利なこともあるが、とにかく時間の融通が利かないのが問題だ。
アムステルダムで行商。Carmen、Huis Marseille、Athenaeumに本を紹介し買ってもらう。ひと段落して、Rembrandt Houseにいくも、どうも疲労困憊だったのだろうか、フラフラとしてしまい、借りた音声ガイドすらも頭に入ってこなかった。古い家の構造のせいだろうか、それとも単純に疲労だったのだろうか。ここのところ、今日のように、低血圧が酷くなっているのか血が巡ってないなと感じることが多くなった。例えば、朝もきちんと目覚められないし、座っているだけでも足が痺れてしまったり、食後にめちゃくちゃ眠くなったりする。日々の食事を含めた生活環境とか、溜まっている悩みとか、そんなものを少しずつでも自分で納得しながら生きていくしかない。ぼくの場合、身体の不調よりも精神的な不調が具体的な形で身体に出てくる。雪が降り始めた街をフラフラと徘徊し、18時前にStacks Dinerで一服。カウンターに案内され、カモミールティーを注文。ジャケットのポケットからkoboを取り出し、大江健三郎『河馬に噛まれる』を読み進める。仕事を終えて、家に帰る前にどこかで気分を変えるように本を読むのはいつぶりだろうかと思った。
ちらっと前を向くと、カウンターの中に見たことある顔をした好青年が立っていた。メルボルン出身のフォトグラファーNickだった。久しぶりの再会に話し込み、彼はバーカウンターへ、ぼくは再び『河馬に噛まれる』へ戻った。アムステルダム在住のグラフィックデザイナーぐまこさんが仕事帰りで立ち寄ってくれて、1時間ほど話して電車でデン・ハーグに帰宅。