2100年の生活学 by JUN IWASAKI : 2024.5.11

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2024.5.11

アントワープのホテルで目覚める。昨日の移動の程よい疲れとホテルらしい遮光カーテンのおかげでヨーロッパに引っ越してきて一番深く眠れた気がする。目覚めも良かった。聖子ちゃんも同じことを言っていた。 朝、ホテルの近くのカフェAndyのテラスでカプチーノ。日本のゴールデンウィークさながらにこちらの連休も暑く、朝9時の時点で25度くらいだった。連休中日の土曜日の朝だというのにテラスは太陽を待ちわびた人で溢れている。半袖半ズボンでサングラスをしてテラスに座っている。すでに肌が真っ赤になっている人もいた。Axel Vervoortへいく、人の立ち振る舞いを律するような空気があるなと今回も思った。 アントワープは、観光客の多い都市ではあるが、学生街であり、生活者がいる都市である。観光客を目的とした店構えのお店が多く目につくわけでもなく、自分の住む街への自信と信頼を伺える。大学を卒業してもそのまま住み続ける人が多いという点では京都と似ているようにも思った。京都のように様々な表情を見せる都市。調べてみると、都市部人口は120万人で、ブリュッセルが100万人、アムステルダム80万人、デン・ハーグ50万人なので単純に人口の多さが経済を回し、様々な表情を見せているのだろうと思う。ちなみに2023年の京都市は138万人。奈良市で38万人。フィレンツェは36万人。人口とその都市の見せる表情を比較したことはなかったが、なんとなく関連性も感じるように思う。今回はLore Stesselに会う予定ことが目的だったが、旅行の要素が強く気分をリフレッシュし、自分の好きなものを再確認するような時間を過ごした。ぼく自身はやっぱり古いものが好きで、生活者の視点があるものが好きなのだと思った。それから散歩をしてカフェに座り、人を眺めいること、それが幸せだなと思った。アントワープには姿勢良い人が多かったので、気付けば胸をはって歩いていたように思う。