2100年の生活学 by JUN IWASAKI : 2024.3.4

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2024.3.4

デン・ハーグ セントラルの前にあるINDに行き、滞在許可の手続きをする。
時々、情報収集以外の大したわけもなくオランダの日本人掲示板を見ているのだが、今日はとてもうんざりした。自分が生まれた土地を離れ、その人間にとってのニューフロンティアに来ても日本人の意地の悪さは変わらず、資本主義の中で優位性を保つことを美徳として生きる人間が助け合わずに生きていることに吐き気がするほど悲しくなった。なぜ嫌がらせるようなことを言うのだろうか、人が不安を抱き相談しているところに意地悪するのだろうか。小さな希望を持って、その可能性を信じるための言葉ではなく、小さな希望の穴を封じるように、さらに足におもりをつけるような言葉を与えるのだろうか。コム・デ・ギャルソンの時の上司が、「なんで後輩を指導しないんだ」と言われ、「ここは会社なんです、学校じゃない。なんでバカなやつに指導しないといけないんですか」と言っていて、ぼくはすごく納得していたが、そう言った上司も困った後輩には希望を与えるという行為をやめなかったのだ。ぼくは、人間が
支え合うことだけが全てではないと思うが、希望を与え合うという態度を持つことはできるのではないかと思っている。
ぼくは、常に小さな希望の灯に薪を届ける存在でいたい、決して、そこにわざわざ土をかけるような、未来への希望の灯が灯るのを邪魔するような存在には徹底的に抵抗していたいと思う。正面から戦うのではなく、その邪魔する行為がカッコ悪く彼らが自らの気付きによって恥じらいを感じるような、そんな方法で。そう強く願いを込め、人生で初めてオンライン掲示板に書き込みをした。