2100年の生活学 by JUN IWASAKI : 2024.3.15

Translate

2024.3.15

家で、ひたすら作業する一日。ステラの散歩に行き、写真を撮り、日記を書き、昼過ぎにクッキーを作り、現像作業、夕方から提出書類の作成、また夕焼けの中、またステラの散歩。夕飯は、混ぜご飯。いい日だなと思った。
花粉症なのか、聖子ちゃんの喉の調子が良くないようで、咳が止まらないのだという。熱はないというが、咳が続くと、普段使わない筋肉も使うし身体が疲れてくる。くしゃみをし続けると腹筋が疲れるのと同じように、鎖骨とか胸が辛くなるので、早く抑えたほうが良いかもしれないが、何か出そうとしているのであれば、思う存分出し切った方がいい。イヤホンから流れてきたポッドキャストで、茂木健一郎さんが「腸は脳よりも先に存在していた臓器だ」というようなことを言っていて、面白いなと思った。その先は、なんとなく聞くのを辞めてしまったのだが、察するに、腸というものは動物に備わる臓器なので、人類に進化する前から腸というものが生き物の体の中に存在した、脳は人類の進化とともに形成されてきたということだと思う。そう考えると、人間の動物としての身体は、非常に興味深いし、夢とか、努力とか、記憶とか、知識とか脳に依存しているようなものは、信頼に値しないということだろうか。脳から離れた部分で人間は何を感じ取れるのだろうか。ぼくは、記憶とか、知性についての作品を作っているが、そんなものははっきり言って、人間のためでしかないのかと思うと、地球のためにできることを考える時代において、そして少しくらいはそれについて真面目に考えようと思っているぼくは、ものすごく全時代的な考え方なのかと冷や汗が出た。じゃあ、ぼくの作品は犬とか植物とかにどれくらい楽しいものであれるかと思うとはっきり言って無価値であるのではないか。さらに、身体を壊す前に先にメンタルに不調が出るということはかなり進化した人間であって、先に内臓に不調が出るという方が生き物として正直なのかなとも思った。まあ、そんなふうにすら考えることももうすでに難しいか。そんなことを書いていても、ぼくも鼻と喉がむずむずするし、きっとオランダも花粉症が始まったのだと思う。