日曜日なので街はかなり静かで、やっとぼくたちの日常が少し戻ってきたような気持ちになった。目標とか夢を話しながら、散歩することくらいしか今のぼくたちの心の栄養になることがない。今だけじゃなくていつだってそうだったのかもしれない。ぼくたちは、東京での生活の前はいつだって暇すぎて長々と散歩しながら色々話していた。沈みきっている心に少しずつ水が流れ始めたような気分。散歩の道中、Oficinaで彼女はMATCHA LATTE、ぼくはHOJICHA LATTEを飲む。店内に入るとFigの香りが漂い、今は亡きパリのColetteを思い出す。それだけで、ものすごくノスタルジックで、幻想のように素晴らしい空間が立ち上がるのだ。Oficinaは怒涛のランチタイムを過ごした後のような空気で、突然お客さんがいなくなった店内は、ぼくたちのためのセットのようになり、「ヨーロッパの日曜日は最高」と再び思わされる。決してフランソワ・トリュフォーの大ファンではない。『野性の少年』は大好きだ。ぼくがパリで住んでいた家の持ち主は、フランソワ・トリュフォーの助監督を務めていた人だった。
家の近くのマーケットに立ち寄って帰るつもりが、日曜日なのでやっておらず。帰って、家にあったトマトとマスカルポーネのリゾットを作って食べる。
家の近くのマーケットに立ち寄って帰るつもりが、日曜日なのでやっておらず。帰って、家にあったトマトとマスカルポーネのリゾットを作って食べる。