2100年の生活学 by JUN IWASAKI : 2023.12.2

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2023.12.2

朝、サワードーに目玉焼きを乗せて食べる。これを食べると、バークレーにあったCafe Fannyで食べたサワードーに目玉焼きを思い出す。20歳で初めてアメリカに行って、その頃とても憧れていたのでとても嬉しかった味である。むしろ、ぼくと目玉焼きの関係は、それ以外には何も思い出せない。
聖子ちゃんは、アントワープに住んでいたからか、オランダ語圏の単語への馴染みが早い。ぼくは、未だによくわかっていない。旅行で来ているのであれば、英語でことを済ませることが容易だが、住むということになれば、それはその場しのぎでは心苦しくなる。はっきり言って、オランダ語を話す必要は全くないと思うが、オランダ語の単語がわからないと何が何かも検討がつかない。幸いにもマーケットは、物を見ながら指差しで注文できるから全く問題という問題にはならないのだが。そのままセントラル駅の方へ歩き、San SeriffeでFrancescaに会う。Fedelicoから紹介を受けていて、少しInstagaramで話をしていた人に偶然出会
う。こういう偶然の出会いがあると少し心も晴れやかになる。今日は、ひたすら歩く一日。12月5日はシンタクラースのクリスマスなので、オランダはこの週末がものすごく忙しいようである。数日前からずっと心が沈みきっているが、それでも前を向いて進むしかないのである。
信頼出来る編集者との冗談を言い合うだけのチャットをしているのだが、「面白くなってきましたね、一発逆転!」とメッセージが入り、今の現状に対して言われているような気持ちになる。何も相談していないのに、察知されたかのようだ。確かにトラブルが多い方が面白くなってくるのだ。それはぼくが読んできた小説でもそうだった。はっきり言って、面白くなってきたじゃないか。