2100年の生活学 by JUN IWASAKI : 2023.10.2

Translate

2023.10.2

郵便局へ行き、フォートウエノへフィルムを発送。24時間でデータ化してくれるというので、心強い。奈良だとフジカラーがあるが、3日かかる。白黒のブローニーだと7日かかるという。確かにそれだと仕事にはならない。フォートウエノのように郵送でも柔軟に対応してくれるとかなり助かる。その後、憩い治療院へ。 按摩の黒田先生。目が見えないからかとても丁寧に身体を触って歪みを確認してくれる。歪みについて的確なのはもちろんだが、それ以上に、感心して信頼したくなる出来事があった。最初から痛かったら教えてくださいねと何度も言われていて、ある程度の痛みであれば我慢するか、効いていると思い込んでしまうことができる。頭蓋骨の骨の歪みを調整してもらった後に、背中を押されていて、つい痛みで「はあ」っと大きな声が出てしまった、それに対しては何も言わずにそのままの強さで押し続ける黒田先生。しかし、腰に移動し、痛みに身体の力が入った時には「痛いですか」と声をかけてくれる。何も言葉は発していない。ぼくは、その瞬間、黒田先生を信頼できるような気がした。信頼とは、大袈裟ではない些細な気配りで手に入れることができるし、その相手をよく観察しているとわかってくるのかもしれない。先生が必要だと思って強く押していることと、単純に押しすぎている時とのさじ加減も理性を持つぼくにはわからないが、この配慮を受けると先生の力加減はぼくの理性や感情から放つ言葉ではなく、ぼくの身体自身が自然と先生と会話してくれているように思う。その後、市役所へ行き、手続きをすます。月曜日なので、かなり混んでいる。夕方は、ステラの散歩を兼ねて、ならまちのさえずりでコーヒー。16時過ぎに行ったこともあってかお客さんがおらず、とても静かに過ごす。奈良は夕陽の差し込み方が美しい街だなと思う。さえずりにもとても美しい夕日が差し込んでいた。