2100年の生活学 by JUN IWASAKI : 2023.9.30

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2023.9.30

朝はステラの散歩へいき、日記を書き、その後撮影の準備。洋服のスタイリングから撮影までを一人でするとなると大仕事だが、それができるようになるともう少しいろいろな仕事ができるな。一枚一枚テーブルに置いてアイロンしていると、DSMで使っていたハンガーにかけながらアイロンできるスチームアイロンがあると便利だなと思う。オランダでスタイリングとシューティングを一人でこなしますので、ここの読者さまそんな仕事がありましたらぜひお仕事ください。
ファッションだけじゃなく、オブジェクトとか、食事とかなんでもしますよ。16時ごろ、加瀬くんとチヒロさんが今日納車したての軽バンでうちに来てくれる。早速フィッティングをして、奈良県庁へ向かう。palmesの撮影。palmesの撮影は、毎回モデルではない人をモデルとして起用している。菊乃さんもRyoくんも、アイ子さんも、中島も、MONO NO AWAREの二人も、モデルではない。菊乃さんは撮られ慣れていたけれど、ちょっと素人っ気のある方々をストーリーに起用することで、ストーリー全体の像をしっかりと浮かび上がらせたいと思っている。Palmesのニコライが声をかけてくれたのもぼくの写真集『Hear The Wind Sing』を気に入ってくれたからである。それは、29歳で村上春樹が春の神宮球場のライトスタンドで受け取ったある種のエピファニー、それを29歳のぼくは彼が受け取ったのと同じ春の神宮球場のライトスタンドで受け取ることができるのかというプロジェクトだった。なんでもないシーンが続き、助っ人外国人がバッティングフォームに入るとことが多く捕らえられている。よく知られている話ではあるが、詳しくは村上春樹の作家になるきっかけをgoogleで調べるとぼくのプロジェクトが一層意味が生まれてくると思います。ニコライは、その撮影スタイルや写真集を気に入ってくれたからこれまで継続して一緒に撮影をしていて、だからこそぼくはうまくpalmesとの撮影でもそのエッセンスを含ませたいと思っている。毎回の撮影では、パーソナルな理由が含まれているべきなので、毎度自分の家の近くで撮っていたり、場所にこだわりながら撮影している。今回も今住んでいる奈良で撮影した。ただそれだけと言われればそうだが、palmesとの撮影ではそれが必要なのである。友人を撮影するのは毎回ぎこちないので申し訳ないが、二人とも協力的に撮影に参加してくれた。夜は、みんなで竹の館でおでんを食べる。もう9月が終わった。