2100年の生活学 by JUN IWASAKI : 2022.6.30

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2022.6.30

今日も35度だ。暑すぎるので、もりそばでも食べに行こうかと思ったけれど、最近は食べることよりも食べるまでのアプローチがどうかということをとても大切にしているので、銀座でそばを食べる気にはなれなかった。それはきっと開放的な季節もあって、明るい気持ち良い場所で食事をしたいという願望が強く、よしみにしている歌舞伎そばはちょっと窮屈で、裏通りにあるせいかなんとなく印象が暗い。それが歌舞伎そばの良さであって、あの窮屈さの中で淡々とかき揚げをあげるおばちゃんがいて、横並び7席で、そばだけを食べている姿があるのがいい。それが美しいと思える時期や気分の時も確実に存在する。
だけれど、ここまで暑いと、風の通り道になっているような場所や、
光のリフレクションが綺麗だったり、明るくて開放的な場所、お客さんたちの賑やかな空気を感じ取れる場所、もしくはその店の周辺や距離感が気持ち良いなど、そういう場所を自然とぼくの身体は求めているようだ。東銀座とか新橋方面にも行かなくなったのはそのせいかもしれない。
銀座とか京橋とかは道も広くどこか開放的なムードを感じる。そんなことで今日は、暑いしカレーが食べたいなと思い、ダバインディアで里芋とオクラのカレーにパトゥーラとライス。10分ほど歩くのだけれど、暑いんだけれどそれでも歩いたほうが気持ちが良いような気分で、さらにSteve Hiettを聴きたい気分だったので、白いイヤホンを耳にし、spotifyからSteve Hiettの掠れた夏のまったりした音をサウンドトラックに、並木通りを真っ直ぐに歩く。ここは並木通りと言われるだけあって、木が沿道にビシッと植えられており、陰影が多いので比較的歩きやすい。今日のランチタイムは、Steve Hiettと南インドカレーで幸せだった。大江健三郎『あいまいな日本の私』読み進める。