2100年の生活学 by JUN IWASAKI : 2022.5.21

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2022.5.21

朝、Stellaと聖子ちゃんと散歩。
都立大学のToshiでバゲットを買い、自由が丘のOnibus Coffeeで一服。ここには、いつもStellaを連れていると声をかけてくれるスタッフがいて、なんか店の空気が馴染むような感覚がある。犬がいるだけで場の空気を作るなと思う。
その後、山形の八百屋により食材調達し、家に帰る。昼は、家でジャンボンブールを食べ、キッチンの棚を作る。たいそうなものではないので、ずっと作ろうと思っていたのだけれど、ついに着手し始められた。
シンプルな構造でも、何か一つ作ることによってその場所の空気というものが一気に変わる感覚があるなと改めて実感する。これがまさにモノの力。棚を作ったことでキッチンからまた一つ新しい空気を感じる。犬といい棚といい、その場の空気を変えてくれる存在というのは素晴らしい。
夕方、加瀬くんとチヒロさんが家に来る。同世代的な感覚を持っていて、ナチュラルに気兼ねなく会話が出来る。ぼくと聖子ちゃんが持っている「何か作ったら海外で売ること」というある種当たり前としていた感覚と、その感覚が意外と自分たちが作るものへ作用しているんだなと二人と話していると感じさせられた。日本だけをマーケットにしていると売れないから作らないということが起きて、どんどんとデザインの幅を狭めてしまうのだそうだ、だけれどじゃあどうやって海外で販売すれば良いのかイマイチわからないのだという。そういうことは住んでいたりするだけでわかることの一つでもある気はするんだけど、そういうちょっとしたことが意外と大きな差なのだろう。
売ることができる人間がデザインの幅を広げているのだなと思うと、「自由さ」と「接客業」というのは密に関わっているなと思うし、さらにいうと国内だけではなく海外でも売るという実感覚を持つということはかなり重要なのだな。自分たちの自由度を損ないためには、売る力を失わないことなんだ。それは、接客能力もそうだし、販路の持ち方もそう。売れるということは、クリエイションの自由さを保持できるということなのだろう。資本主義的すぎるか。
なんだか、川久保社長が売ることにすごく力を入れている意味を身をもってわかってきた。
二人は17時にきたけれど、気づけば終電になっていた。同級生とか同世代っていいよな。