2100年の生活学 by JUN IWASAKI : 2022.5.2

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2022.5.2

 Nidi galleryに音楽家尾島由郎さん、柴野さつきさんが来てくださる。
さらに種子島帰りのキリンさんが来場。ぼくの叔父の紹介できてくれたそうだ。初対面だったのだけれど、田園調布に住んでいると言うので、話が盛り上がり、帰りに車に載せて家まで送ってくれた。
少しずつ作品が売れ出している。売れることもとても嬉しいのだけれど、それ以上に誰か他人の部屋の一部になると言うことが素直に嬉しい。
今回の展示は、すごく古典的な展示空間にしていて、ポスターやカードなどを販売するのではなく、Cairo Apartmentより刊行した写真集と作品だけを販売している。
それは、ぼくは裸で堂々と立っていたいからなのである。その姿が堂々と見えなくても背筋が曲がっていようが堂々とした気持ちで、不安や自信のなさなどをかき消すように何かをするのでもなく、自分の心の精神安定を求めるように作品に変わるポスターやカードなどを作って販売するのでもなく、写真集と作品だけを見てもらう。この作品ができるプロセスにあったぼくの不安や葛藤や喜び、自信のなさが全ておっぴろげになっていてもいいのである。それは、それで見てもらうことによってまたこの作品の魅力が満ち溢れてくるのである。そんな風にして作品に滲み出てくるのだ。
だから、家具を並べたり、インスタレーションをしてみたり、そんなことはしない。ぼくは裸で立って真正面から見てもらいたい。そんな気分なのである。決して、裸に自信があるわけでもない、概念的な裸である。