2100年の生活学 by JUN IWASAKI : 2021.11.21

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2021.11.21

今日は寒い。夕飯に豚汁を作りながら、ラジオで日本シリーズ、オリックスvsヤクルトをきく。谷繁の解説は面白い。媚びないし、キャッチャー視点なので、試合の雰囲気とか流れをどう配球で切るかとか、この選手は今は打つ気がないだとか、そういう空気の動かし方の話をしていて面白い。昨日は、奥川が頑張って、今日は高橋圭二が初の完封勝利。実体験から力をつけさせる。ぼくは、高津監督のこういうところが好きだ。村上をシーズン通して4番で使い続けた。奥川をCSの大事な初戦で使い、初完投初完封。さらに日本シリーズの初戦、日本で一番の投手山本由伸との一戦にぶつけて来た。それから、完投したことのない高橋を日本シリーズで完投完封させたり、そういう判断が非常に上手い選手だと思う。1、2点差であれば、リリーフ陣に託すという手もあっただろうと思うが、そうせずに投げさせた。一つは、高橋の成長に大切な山だとの判断という意味での続投で、もう一つは、昨晩マクガフが打たれたから一抹の不安があったのではというもので、もう一つは、昨晩の劇的な負け方からどうにかリズムを戻したいという意味合いで、チーム期待の選手による初めての完封勝利、オリックス側からすると一人の投手に完封負けという完敗ムードで、昨晩からのムードを壊したかったかなのではと察する。高津監督は、ムードを作るのが非常にうまい監督なので、これからのヤクルトには期待しかない。さすが2軍監督をしていただけあって若手からの信頼が素晴らしいなと感じてしまう。外野手がもう少し出てこないことには、、、山崎がんばれ。
オリビエ・アサイヤス監督『冷たい水』を観て就寝。Roxy Musicのサントラとフランスの青年たちを描いた、らしい描写との相性がとても良かった。ファッション性が高い。永遠にあんな風な小汚い格好に憧れている気がある。19歳の時にパリのポンピドゥセンターの階段を大勢の若者が転がり落ちるというパフォーマンスを観て、地下でパーティに参加し、みんなでメトロに乗りJoy DivisionLove Will Tear Us Apart」を車内で大熱唱し、セーヌ川の船上クラブで踊り狂ったあの日の雰囲気というのが、ぼくのファッションに多大な影響を与えているのだ。いつまでもあの頃の感覚は忘れないだろう。そんなモーメントがぼくの人生にはいくつかあって、それがぼくの財産になっているのである。