2100年の生活学 by JUN IWASAKI : 2021.5.9

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2021.5.9

感覚が思考に先立っていた作家がいる。自分の仕事にはカメラが便利だと気付いたのである。
カメラによって、カメラがなければ気付きもしなかった物事が目の前に現れる。
時間を止めることによって、見える風景。じっくり同じ場所を見続けることによって、経験や記憶と混じり合ってゆくのが写真。
イメージがものすごいスピードで駆け抜けるような現代社会において、写真の本来持つ気付きもしなかった物事を目の前に浮かび上がらせる特徴を最大限に利用した作品。
写真は現実の写しであるか否かというか議論以前に、紙に印刷されるという時点で現実とは一義的には別物である。そして、相性が良い。
写真において、色の使い方とフレーミングというものは、話し言葉と書き言葉の関係に似ている。言葉によって綾をなす本来の仕事が与えられる。

今日の言葉としてメモしておく。