アントワープのUnkruidのSebastianとJosineからビデオコールできないか、と突然メールが来た。13時からビデオコール。新しく楽しいことができそうである。
1年以上前にUnkruidでやっているプロジェクトが面白そうだったので、「何か将来的に一緒にできそうなことがあれば声かけて欲しい」とメールを送っていた。それから何も返事がなく、DSM銀座のバイヤー夛田さんが彼らと仲良いので、今年の1月に二人のところに泊まりにいっていた際に、彼らからぼくへのメッセージを受け取ってくれていた。それから特別に何も連絡もなく、直接の会話もなかったのだが、先週くらいに友人Frederiqueの主催するミュージックフェスティバルDucttapeにKim David Botsの名前がアナウンスされ、なんとなく見覚えがあったので、調べているとUnkruidのショートフィルムのサウンドトラックを担当しているミュージシャンだった。DSM銀座のオープンハウスでもパフォーマンスを行なっていた。そんなことで色々徘徊していると、それもまた偶然、今朝Unkruidからもなぜかメールが届いた。時に現実に起きることは何か一本の糸で繋がったかのように、どこかを引っ張れば芋掘りのようにそこにくっついているものが同じようにずるずるとついてくることがある。ビデオコールで、Sebastianは彼らのプロジェクトの話とビジョンの話を熱心に聞かせてくれた。彼がいうには、ぼくの活動を知ったのは、ぼくが昨年送ったメールではあったものの、4年ほど前に、今はなきロンドンのLivingstone Studioでぼくの『To Find The Right Chair』を見たことがあって、強く印象に残っていたことをふと昨日思い出したのだという。わかりやすく大げさであからさまに激しいものを嫌うようなぼくの性格のせいもあるが、『To Find The Right Chair』はある種の強烈な抑制が効いた異常な世界観を纏ったCairo Apartmentの処女作であったなと時々思うのだがーそれは、自分がJUN IWASAKIであるのか、Cairo Apartmentの主宰であるのかによって大きく変化する感覚ー、あの時の、今以上に無知で粗野な心が一つの無形の価値を作っていたことは間違いないし、可視化できるそれら色形だけではなく、どのお店に置きたいか、どんな風に流通するのか、とか、ある種の視座と心持ちがあった。「とても気に入っているが本の販売はしていないのでできない」と言われても、それでも「一冊展示してくれないか」と食い下がらずに声をかけたそのお店の一つがLiving Stone Studioだった。その頃の炎のようなものはまだぼくの心の中に灯っているだろうか、まだ潰えてはいないだろう。そして、今日の出来事に繋がるようにそんな小さな炎を見つけてくれるような人もいれば、その炎に薪をくべてくれる人もまたいる。この出来事は、心への栄養となると同時に、今のぼくに釘を刺すかのような日だった。
夜は、Nelly Kaplan『 La Fiancée du pirate』、UnkruidによるCassandra Lafon『shape the space around yourself』を鑑賞。『shape the space around yourself』は、かなり名作であるので、まだ未鑑賞の人や既に観た人にも再鑑賞を強くお勧めしたい。
1年以上前にUnkruidでやっているプロジェクトが面白そうだったので、「何か将来的に一緒にできそうなことがあれば声かけて欲しい」とメールを送っていた。それから何も返事がなく、DSM銀座のバイヤー夛田さんが彼らと仲良いので、今年の1月に二人のところに泊まりにいっていた際に、彼らからぼくへのメッセージを受け取ってくれていた。それから特別に何も連絡もなく、直接の会話もなかったのだが、先週くらいに友人Frederiqueの主催するミュージックフェスティバルDucttapeにKim David Botsの名前がアナウンスされ、なんとなく見覚えがあったので、調べているとUnkruidのショートフィルムのサウンドトラックを担当しているミュージシャンだった。DSM銀座のオープンハウスでもパフォーマンスを行なっていた。そんなことで色々徘徊していると、それもまた偶然、今朝Unkruidからもなぜかメールが届いた。時に現実に起きることは何か一本の糸で繋がったかのように、どこかを引っ張れば芋掘りのようにそこにくっついているものが同じようにずるずるとついてくることがある。ビデオコールで、Sebastianは彼らのプロジェクトの話とビジョンの話を熱心に聞かせてくれた。彼がいうには、ぼくの活動を知ったのは、ぼくが昨年送ったメールではあったものの、4年ほど前に、今はなきロンドンのLivingstone Studioでぼくの『To Find The Right Chair』を見たことがあって、強く印象に残っていたことをふと昨日思い出したのだという。わかりやすく大げさであからさまに激しいものを嫌うようなぼくの性格のせいもあるが、『To Find The Right Chair』はある種の強烈な抑制が効いた異常な世界観を纏ったCairo Apartmentの処女作であったなと時々思うのだがーそれは、自分がJUN IWASAKIであるのか、Cairo Apartmentの主宰であるのかによって大きく変化する感覚ー、あの時の、今以上に無知で粗野な心が一つの無形の価値を作っていたことは間違いないし、可視化できるそれら色形だけではなく、どのお店に置きたいか、どんな風に流通するのか、とか、ある種の視座と心持ちがあった。「とても気に入っているが本の販売はしていないのでできない」と言われても、それでも「一冊展示してくれないか」と食い下がらずに声をかけたそのお店の一つがLiving Stone Studioだった。その頃の炎のようなものはまだぼくの心の中に灯っているだろうか、まだ潰えてはいないだろう。そして、今日の出来事に繋がるようにそんな小さな炎を見つけてくれるような人もいれば、その炎に薪をくべてくれる人もまたいる。この出来事は、心への栄養となると同時に、今のぼくに釘を刺すかのような日だった。
夜は、Nelly Kaplan『 La Fiancée du pirate』、UnkruidによるCassandra Lafon『shape the space around yourself』を鑑賞。『shape the space around yourself』は、かなり名作であるので、まだ未鑑賞の人や既に観た人にも再鑑賞を強くお勧めしたい。