2100年の生活学 by JUN IWASAKI : 2026.5.2

Translate

2026.5.2

ずいぶんと名残惜しい借景と会えなかった家主のスタイルへの執念に別れを告げ、ゲントからブリュッセルに向かう。
彼の家は、ある意味でとても建築家らしかった。インターネットやInstagramなどからきちんと距離のある内装で、購入してから5年も経ったというのに、全く完成していない。リノベーション放棄したような部屋もありながらも、住むには困らない程度にリノベーションされたインテリアには、独身男性を謳歌しているようにも感じられたし、ある意味、その借景とのコントラストがぼくには羨ましかった。ぼくもこうある未来をどこかで想像していたかもしれないと一度鎌倉に内見に行った物件を思い出した。遠くに海がみえる大きなベランダのある70平米の中古マンションだった。彼の家は、部屋をしつらえる調度品への執着以上に、スタイルへの執着が見えた。ぼくはその点が自分ととても似ていると思った。ビジュアルへの執着ではなく、概念への執着。ブリュッセルでLoreの展覧会を含むいくつかの展示を観て、アントワープで途中下車し、夕飯を食べて帰宅。