2100年の生活学 by JUN IWASAKI : 2026.3.9

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2026.3.9

引き続き扉について。マルセル・デュシャンは、自身が住んでいたラレー街11番地のアパートにバスルームと寝室との兼用の扉を設置した。バスルームが「open」のとき、寝室は「close」であり、その扉には開と閉の対立はない。ぼくがなぜ扉を撮るのかと、カーテンを撮るのかという理由とは大きく違っていた。しかし、サミュエル・ベケットはこう言った「ドアはわからないくらいに開いている」。大江健三郎やサミュエル・ベケットのように希望を持って作品を作ってきた先人がいる。
ケリー・ライカート『The Mastermind』鑑賞。音楽が素晴らしかったし、主人公の行動の意味のなさが現代の人間の姿を反映しているようで、いや、ぼく自身を見せられているようでもあった。