2100年の生活学 by JUN IWASAKI : 2025.10.25

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2025.10.25

ある雑誌の依頼で書き終えた短編に対して、編集者からNGが入り、全く一から書くことになった。「全く違う方法で書いて欲しい、短編ではなく、何かこう歴史を踏まえたり、描写を説明するような文章だと嬉しいです。入稿は火曜日なので日曜日には完成させられますか」とのことだった。自由な文章を書いていいということだったので、短編を書いたのだが、求められていたものはそんなものではなかった。ぼく自身が思い描いていたものと全く違うものをと言われると、修正ではなく、考え直すことになる。入稿がとても近いということで焦っていたが、「これはあるべき姿だ」と思って、焦りながらも喜ぶべき状態にいるのだ、と思った。誰かのする何もかがそのままOKとなるのでは、角度のないものとなる可能性を含む。人と一緒に仕事をする上で、否定されること、修正依頼が来ることは、人に伝えるためにはとても重要である。そんなことを考えている場合ではない、ぼくは煮詰まっている。