2100年の生活学 by JUN IWASAKI : 2025.7.2

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2025.7.2

なんとなく聴いていた山下達郎のラジオで、アナログレコーディングについて話していた。ぼくは、レコーディングについての知識を持ち合わせているわけではないので、細かくはよく覚えていないが、ある時期の5年くらいの間、自分の音楽からグルーヴというものが感じられなくなっていたのだという。ライブになると問題ないのだというが、レコードで聴くと、グルーヴが 失われていた。レコーディングにし直すとそのグルーヴが戻ってきたのだということを話していた。
まあ、詳しい内容はどうでもいいとして、一つ一つの音が立ちすぎて、はっきりと音を取りすぎていて音同士の緩やかな連なりが失われていたということを話していて、ぼくは、自分の人生もなだらかに続いていて、一つ一つの出来事が緩やかな連なりを持って展開している。一つの出来事がはっきりと記憶され過ぎると次の物語への緩やかな連なりが失われるのではないだろうか。その物事と物事の間にある曖昧で緩やかな連なりをぼくは記録している。