聖子ちゃんが急遽一人でアントワープへ出かけた。
30代は、落ち込みやすい、不安を感じやすいのだという。特に20代に大きな希望や野望を持っていたぼくのような、新島襄の精神をしっかりと受け継いでしまったまま、希望や野望に見合ったサイズの勇気を持てずに長期的なビジョンよりも短期的な、いや瞬間的な思考によって生きてきた人間は30代に特に落ち込みやすく不安を感じやすいのだそうだ。
30代は、落ち込みやすい、不安を感じやすいのだという。特に20代に大きな希望や野望を持っていたぼくのような、新島襄の精神をしっかりと受け継いでしまったまま、希望や野望に見合ったサイズの勇気を持てずに長期的なビジョンよりも短期的な、いや瞬間的な思考によって生きてきた人間は30代に特に落ち込みやすく不安を感じやすいのだそうだ。
20代の頃に描いていた理想に死ぬまでに届きそうもない、もしくはこのままでは届かないのではないかという現実が見えてくるのだそうだ。不安は、お金だろうか。それとも自分が思い描いていた理想に届かないかもしれないからなのだろうか。なんとなく理解もできるが、それでもぼくは自分が超悲観的楽観主義者であるということには変わりないと思う。自分の人生が与えてくれる全てを受け入れて、どう自分自身が立ち回れるか、抗戦できるか、心を躍らせられるか、に興味があるのだから。
それから、希望や野望を諦め、見切りをつけようとする青年を見つけて、人は言うだろう。何かを成し遂げるのに遅いなんてことはないのだ、と。そして、成し遂げることだけが人生ではない、とも。ぼくは、まだ人生からそんなことを言うだけ多くのものを受け取ってきていない。