2100年の生活学 by JUN IWASAKI : 2024.4.15

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2024.4.15

結婚記念日なので、夕方の陽を借りてドラマティックな表情を見せるBowieでドリンク。高級レストランに行くことも、ホテルのバーに行くようなこともしなかったけれど、時間ばかりある日々の中で一緒に過ごせているのは素晴らしいことなのではないか。多くのカップルや夫婦が一緒の時間を過ごすことができない生活をしたり、それを好んだりしているわけだから。
時間ばかりある日々を過ごしていると、何もしなくてもカレンダーや時計は進み続けるし、違うようだが同じように流れていくような日々の中で、繰り返され続ける日々にぼくたちはせかされ、追われたり追いかけたりしているように感じる。そんな日々の中で、朝起きる時間を決めて、仕事する時間を決めて、できるだけ自分のリズムを作ろうと思っているのだが、世界で起きる心が締め付けられるようなニュース、日常に起きた些細な揉め事に惑わされたりもして、そのリズムもまた狂ってくる。時に日本人が世界大会で優勝したみたいなニュースに希望を抱いたりもする。遠慮会釈なくぼくの中にもカレンダーの時間も染み込んでくる。そんなものにとらわれず、自分の人生の歩みを基準に計りながら、時々こんな風に記念日を目印にして、ものごとを考えていく方がずっとはるかに広い心で歩いていけるような気がするのだ。