家に帰ったらYAECAで働くマイちゃんがまた家にいた。こういう風に家に誰かがいるといつもとちがう気分になるから、疲れを感じない。
家に帰って食事をして、談笑して寝る。そんな予定通りだと時々憂鬱になってしまうことがある。それは仕事も朝同じ時間に家を出て、家に帰る時間も同じ、そして家に帰って同じように過ごすからで決してそれはぼく以外の誰の責任でもない。自分で選択しているこの生き方に嫌悪感を感じるだけなのだ。
仕事の疲れや気分をそのまま家に持ち帰ることがどれだけ日々の生活への悪影響かを考えた時に駅前に一服できる場所があったり、帰り道にサクッと飲める場所があると人々の人生はどれほど変化するだろうか。ぼくにとってカフェは、そのコーヒーが飲みたいとかケーキが食べたいとか、ヴィーガンサラダが栄養だとかそんなバカみたいな幼稚なものではなく、人間が生きるためにリズムを作ったり、気分を変えたり、心を満たすためにそこに存在するものなのだ。それがないから京都を除いて日本においてカフェという文化は深く根付かないのではないか。