ずっと日記を書いていない。今月は何回書いているだろうか。最近かけていなさすぎてささけない気持ちになる。本当に生きているのだろうか。生きようとしているのか、時間を浪費しているだけではないか。自分が感じたことを言葉に残すこと、自分が見たものを記録することをやめたくない。
昼過ぎ、恵比寿に行き、東京都写真美術館で開催中の山沢栄子『私の現代』、企画展『至近距離の宇宙』を鑑賞。
昼過ぎ、恵比寿に行き、東京都写真美術館で開催中の山沢栄子『私の現代』、企画展『至近距離の宇宙』を鑑賞。
山沢栄子さんは、フレーミングと作品とのバランスが秀逸だった。個人的に「こうだよな」と納得するものもかなり多く、刺激的。作品の内容とか、何を撮っているのかなど(もちろん重要だし、もちろんクオリティがめちゃくちゃ高いが)それ以上にものの力を感じられた。
『至近距離の宇宙』は、相川勝さんという作家の作品が一番興味深かった。ビデオゲームのシーンや仮想現実を、テレビからプロジェクターに繋ぎ、投影し、印画紙に焼き付けて風景画のようにするというもの。
POSTに立ち寄り、中島さんと話す。Irma Boomの作品集を購入。最近、聖子ちゃんと本を作ろうという話になっているので、装丁の特殊なものだったり、オブジェクトっぽい本だったり、情報としての本ではないものを買い漁っている。
Irma Boomの本の中に、アートブックは嫌いだと書いてあった。言葉は違うけれど、アートブックは見た後に実践が付いてこない。実践できるもの、使えるものを好むという風なことが書いてあったが、まさに同感である。
一方で、実践的なものだけでは物事は成り立たない。実践だけが全てではなく、強い衝動みたいものとか、言葉に表せないものの重要性も僕は信じている。
見えないものをいかに見るのか、というアートの本質は、現代を生きる僕たちには重要な感覚だと思っている。
うまく言葉に出来ないが、Irma Boomのいう実践感覚と同様に、アートブックが嫌いだと言われている実践できない、見えない部分も同様に大切であると僕は思う。
代々木上原に行き、駅前のsmileでコーヒーを飲む。いいお店だ。その後、roundaboutへ行き、物色するがあまりいいものを見つけられない。
幡ヶ谷まで歩き、はしやでたらこといかのパスタを食らう。その後、新宿へ。かなり移動の多い日で充実している。
夜にパークハイアットの前を通ると、すごく涙が出そうになった。聖子ちゃんを見送ったのがこの場所で、あの時の気持ちがグッと溢れてきた。あれからどんな日々を送っているだろうか、一人だから出来ることをしているだろうか、別々に住んでいるメリットをお互いがわかって行動できているのだろうか、悪いところよりも良いところをみて前に進めているだろうか。そんなことを考えながら、新宿駅に向かった。