2100年の生活学 by JUN IWASAKI : 2019.9.15

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2019.9.15

銀座4丁目にある映画館シネスイッチ銀座に行こうと言われ渋々映画なんて観るような気分ではなかったのだけれどいくことになる。いつもよりも遠くに位置しているようで、不思議な日だなと思っていた。いつも通り銀座線に乗り銀座駅に到着、階段を上がるとGRAND SEIKOの建物がまず目に入る、それが銀座4丁目の交差点である。三越だという人もいるだろうけれど、ぼくにとっては SEIKOである。ぼくの付き合っている人が聖子という名前だからである。この名前は、世界中を旅行していても割と知名度があり、
”Hi, Lovely to meet you! I'm Ryan. what is your name?”
”Hi I"m Seiko”
”Ah, Seiko! like watch?”
なんて会話が毎度のように行われる。それなのに、テキストメッセージだと、
”Hi Saiko!
なんていう始末である。みんなどうやって何を覚えているのだろうか。
そう、だからぼくにとっては銀座4丁目の交差点にはSEIKOがあると言いたくなってしまうのである。交番を通り過ぎ、交差点を渡る。きっと三越前は待ち合わせ場所としてピッタリなのだろう。三越のビルには「4丁目で逢いましょう」という大きな掛け看板が掛けられている。
無事に席に着き、映画を見ようとすると、ぼくの左膝の骨のあたり上の部分から映像がもう既に投影されていた。人たちがそこに集まり、ずっと膝のあたりにたむろしたり調査したりしている。投影されるから温度が高くなっているのだろう。なんだか膝がめちゃくちゃかゆ買ったのだけれど、原因はこれだったのだ。
近い将来、パソコン本体もいらず、片膝たてて、パソコンのようにキーボードに打ち込むように指を動かせばキーボードがなくても打ち込める時代が来るのだろう。モニターもキーボードも映像化される。自分の手の動きを記憶してくれるのである。だから、たまに打ち間違いもするし、急に、「RETURN」を何度も押そうとして「¥¥¥¥¥¥」となることもあるだろうし、「A」を押したつもりが、気づけばcaps lockがかかっていることもあるのである。そんな夢を見た。起きると左膝は掻いたせいで赤くなり、蕁麻疹のような小さな赤いぶつぶつが出ている。

もう一つ見た夢はこんなものだった。
MIssion 27
Nick Cave and the bad seedsとsly and the family stone的なもの混ぜ合わせて、一度醗酵させたような名前のバンドがあった。音楽性ではなく、ただ名前である。
ぼくはそのバンドに熱狂的になっており、その想いは遂に狂気になる。「なんとかバンドを乗っ取ってやる」
思いついた方法は唯一。彼らのCDの下の隙間から入り込むというなんとも奇妙なものであった。ぼくの運命やいかに。