2100年の生活学 by JUN IWASAKI : 20201.6

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20201.6

9時起床。最近、早起きすら出来ない。
きっと寒さのせいである。それから早く起きる理由がないことである。
前までは理由は、ランニングだったり、日記を書くだったり、彼女が起きるのに合わせて一緒に起きるだとか色々あったはずだけれど、9ヶ月くらい続けたランニングもある時期を境にぱたっと辞めてしまったし、日記を書くのもサボっている。この1年間は、聖子ちゃんがいないので、一人暮らししていることもあって心身ともに少し寒さも感じる。布団から出られない。いや、出る必要もないのかもしれない。
洗濯をし、耳鼻科へ行き、家で昼飯を食らう。昨晩の残りの白菜と豚肉を炊いたものと、鳥肝の甘辛煮、白ご飯。
左の鼻の穴が小さいことはわかっていたが、耳鼻科の先生に「100点満点の60点しかない」と言われたので、手術についても聞いてみた。費用は10万くらいだそうだ。人生が変わるのであればやってみるべきか。今は、僕は右の穴が仮に100点だとすると、左が60点なので、両鼻で80点でしか息をしていないのである。数日前、鼻がつまり苦しくておきた。真剣に考えないといけない。生死に関わる。
大掃除をサボっていたので食後に始める。mixcloudでTatsuro Yamashita mixを聴く。正月、佐々木の家で聴いてからひたすら聴いている。今の気分に、山下達郎さんの声が共鳴しすぎているようである。
17時頃、家を出て佐々木と合流。表参道ROCKETへ行き、BIBLIOTHECAで一緒に働いている日大芸術学部写真学科の曽根さんの展示を観る。学生の合同展的な印象であったが、みんな作家としてやっていきたいという希望を持っているなと感じた。3人参加していたかはわからないけれど、作品は、好きなものはなかった。連れて行ってくれた佐々木は、少し懐かしさとともに嫌悪感を感じていたが、僕は、ポジティブなエナジーと変な自信が出た。
そのあと、BOOKMARKを覗く。あれはダメだ。書店でもなんでもない。僕が今やっている BIBLIOTHECAが比較対象にされていること自体に嫌悪感を感じるほどである。レアな書籍を集めるのはそれほど魅力的ではない。
Gyreの4Fでコーヒー。佐々木と希望のある話が出来て良かった。人のゴシップとかくだらない話ではなく、こうやって自分たちがこういう未来を作りたいんだという建設的な話をしていたい。
2020年に入ってから色々な物事に関して自分の中で大きな気持ちの変化があり、視点が変化した。例えば、BIBLIOTHECA関連で、本に関していうと、情報的な書籍を好まず、本が本らしいもの。紙であるべきもの、紙だから出来る魅力を生かした本を作っているものとの区別が出来るようになった。もともと認識をしていたことではあるし、好き好んでいたことではあるが、それでもこの感覚の変化は面白い。
自分のパーソナルワークに関しては、あまり言葉には出来ないけれど、ただただ友人知人と、ああだこうだ無駄話をしたいとはではなく、建設的な「やるぞ」という気持ちになっている。1月2日にJasper Morrisonに会ったことが自分の大きな変化になっているように思う。
僕にだって出来るんだ、という気分である。
今年の目標をいくつか掲げることにする。
大きくは、3つ。
まず、1つ目。『Just now』
2つ目『和食』
3つ目『スペースを作る準備段階として、紙の媒体で作品を作る』
あとは、体調を良い状態に保つことや、自分の軸で行動すること。
『Just now』これは聖子ちゃんに言われたことである。Just nowでやっていかないと、物事は進むし、やることもどんどん増えていく。人にオススメされたものは、チェックしに行く、観てみる、とか。そういうことも含めて。
『和食』は、あまり作ったことがなかったのだけれど、今年は少しでもレパートリーを増やしたいと思う。米を炊く。冷蔵庫があれば常備菜が作れたり、色々と思うところはあるけれど、まずは作る。
『スペースを作る準備段階として、紙の媒体で作品を作る』、これは、聖子ちゃんとスタジオを作りたいと思っているのだけれど、その準備としてまずは、紙媒体で自分たちの思考をまとめておきたい。オブジェクトとしての本、紙を作りたいという想いである。せっかく聖子ちゃんもLibrarymanで仕事をしていて、僕も書籍に関することをしているのだから、本、紙という形で自分たちの思考を纏めたい。
Abakeが00年代にやっていたようなデザインやそこから派生したKITSUNEではなく、出版部門Dent-de-Leoneの初期の活動も気になっている。そんな幅のある、しかしその人の思考が満ち溢れた活動をしていきたい。