2100年の生活学 by JUN IWASAKI : 2026.2.4

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2026.2.4

ぼくが海外でいつか生活しようと思ったのは、15歳くらいだったと認識しているが、結局実家を出たのは22歳だった。それまでにもいくつかの機会があった。高校2年生の試験の結果が300点中108点だった時、翌年のテストで92点を取らないと大学進学できない時に、ぼくはこのまま大学に行くべきだろうか、もっと違った道があるのではないか、フランスかぶれだったので勉強できるかはわからないけれど、パリ第3大学なんかに行くべきじゃないかとかも思ったりもした。高校卒業時に、同級生たちの問題に巻き込まれて大学進学が危ぶまれた時にも同様に、ソルボンヌという言葉が頭を巡っていた。母親からの入れ知恵だったと思うが、それでも楽な選択をせずにそちらに行っていたらどうなっていただろうか。そんな風に生の充足感をどこかで頭の片隅によけたりふと思い出したりしながらぼくは育ってきた。