2100年の生活学 by JUN IWASAKI : 2019.9.30

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2019.9.30

天気が良すぎるので、家で過ごす。ひとまず、パジャマを脱ぎ、干す。9月の最後の日だというのにほどよく暑いので、パンツ一枚でフラフラとしている。
オークランドのハリーとメッセージでパニック障害について話しをする。彼女も昨年はかなり酷かったらしい。カフェインをカットすることを勧められる。オルタナティブとしてルイボスミルクティーがいいということだった。実際、コーヒーが飲めないとなると、ミルクティーかなと思っていたが、イングリッシュブレックファーストもアールグレイもカフェインが入っている。だからぼくは、カフェインを摂取したくないときは、カモミールティなりミントティーなり、ハーブティを飲むように敷いていたのだけれど、ハリーが言うようにミルクティーが飲みたくなるもんである。特に、クッキーやパンとはハーブティーは合わない。合わなくもないが、そう言う気分ではない時の方が圧倒的に多い。
気付けば、夕方17時になっていた。もう夕暮れだというのにぼくは服を脱いだっきりまだ服すら着ていないのだ。パスタを作った時も、本を読んでいた時もずっとパンツ一枚だったのである。ガーリックをオリーブオイルで炒め、そこにベーコンを入れて油が飛ぼうが御構い無しにパンツ一枚だった。
日が暮れた頃にシャワーを浴びて散歩に出かける。実は、パーマをあててから初めてシャンプーをした。金曜日に中目黒のヘアーサロンRAWに行ったので3日も頭を洗っていないことになる。パーマをあてた後は髪を洗わないようにした方がいいと言われたことが妙に気になり洗えなかった。と言うのは言い訳に聞こえるかもしれないが、実際にそうである。
桜新町のむすびガーデンまで歩く。全粒粉の丸パンと、ルイボスティーとミルク、それから洋梨を買う。
増税前だから定期を買った方がいいよと言われていたので、用賀駅に定期を買いに行くが行列なので諦める。明日から消費税は10%になるのだ。8万円の定期を買うのに1600円多く払わなければいけない。2%の変化がぼくたちの生活にどのくらい影響を与えるのだろうか。80万円買うと1万6000円の変化だ。ぼくたちみたいな労働者階級が少しもがいたところでほとんど何も変化がないのである。80万円の買い物をするのか。ぼくはしたことがない。
夜は、ウディ・アレン監督『マンハッタン殺人ミステリー』を鑑賞。久しぶりに個人的にヒット作。色々な感情が次々に波のように行ったり来たりして、家で映画を観ると途中で休憩を挟まないと観れないぼくが珍しく見入ってしまった。全編通して、ダイアン・キートン演じるキャロルの部屋着もアウトフィットも、ファッションセンスが秀逸だと思うが、少しキメすぎているんじゃないかと思った。きっと日本の雑誌では、このファッションをよしとするのだろう。実際に、NYに住む市民は、あんな格好の人たちと遊んでいるのだろうか。少なくともぼくがこれまで住んでいた街ではキャロル(ダイアン・キートン)ほどキメすぎだ格好をしていない。エディターだと言ってもそれでも少しオーバーだった。面白かったけれど。それから盗み見るようなカメラワークが個人的にはすごく好きだった。
ウディ・アレンの笑いセンスは本当に秀逸だし、自分もそのくらいのくだらないジョークが言えたらとおもう。