2100年の生活学 by JUN IWASAKI : 2019.5.1

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2019.5.1

世間は令和元年だと大騒ぎしていたけれど、不思議でならない。自分の人生何も変わらないし、ぼくにとっては平成から令和になったことよりも、2019年5月1日は彼女の31歳の誕生日であることの方が重要だった。
令和だから、自分の人生が好転するような気もしなければ、二重になって面長になるわけでも、背が10cmのびるわけでもない。
聖子ちゃんの誕生日に一緒に何かお祝い出来ないのは悲しいけれど、仲がいいし、すごく理想的な関係なのかなと思う。この一年が僕たちの将来にとって大きな意味を持つのだ。お互いがお互いの知らないこと、共有しきれない一年の記憶ほど美しいものはないのではないだろうか。
志賀理江子さんもヒューマンスプリングに向けてのインタビューの中で、
「社会のいろいろなことが複雑になっているので、他者とどう共有し、語れるかは、私にとって死活問題です。そんな中で、撮影行為とか作品とか、一見しただけではわからないものが中心にドンとあることが、簡単な言葉だけでやりとりするような次元ではないということを共有できると思うんです。そのわからなさを共有することは意外と大事な気がしているというか。」
そう話している。
なんだかすごく共感する部分で、僕たちの二人の生活の中で言葉で共有しきれないものを二人ともが各々の方法で紡ぎ、語ることがこれから先の人生において非常に大切だなと感じている。
違いが生まれるのは仕方ないし、価値観の変化や、様々なネガティヴな要素や衝突が生まれてくるのであろうが、それらは言葉ではない共有方法によってしか埋めることが出来ない。
ひとまず、遠くからだけれど誕生日おめでとう。いい一年になることを祈っています。